■ 第一話 衣食足りて礼節を知る2010年9月)          Dr.ベスト
 ユーザー組織には、どこでもそれなりの人材管理費用が準備されている。その年間費用には通常、自社の要員/人材を自前で教育養成する費用と、外部からの助っ人を調達する費用が含まれている。日進月歩の情報システム技術分野で、すべての人材を自社要員で賄うことは不可能だ。そこでアウトソーシング、外部への助っ人要請で対処となる。そうしたユーザー組織の期待に応える業界は今、どういう状況にあるだろうか。

■ 第二話 蔓延する「青い鳥小鳥症候群」(2010年10月)      Dr.ベスト
 子供のないものねだりをどのようになだめるか。子育てをする過程で親たちがずっと悩まされてきている命題である。「親はなくとも子は育つ」とは言え、何もしないで、努力する背中も見せないで良い子は育たない。十分知っているくせに、自らは、平気でないものねだりをしながら、良い後進は育つと考えているだ。少なくとも、人材調達の現場には、その雰囲気にある。人材調達現場が今罹っている病は、どこから治癒されるべきか。

■ 第三話 愛する人よ、今どこに(2010年11月)          Dr.ベスト
 コンピュータによる相性占いがメッチャやたらと流行ったことがある。今は昔の物語だと思っていたら、意外や今日でも流行っているのだそうである。何と、婚活(結婚活動)の現場では大真面目で行われていると聞いて改めて驚いた次第。これは、男女が予め、自分の趣味、嗜好あるいは指向、将来のパートナーへの希望などを登録しておき、相互に最も適していると思われる相手を見つけ出してもらう仕掛けだ。そして今ひとつ、ハローワーク現場での求人システムにも応用されている。

■ 第四話 明日の愛より今日の恋/あー恋人来たらず(2010年12月) Dr.ベスト
 自社のソフトウェア技術者を自力で育成しているのは、今や大手企業よりも中小企業のほうだという指摘がある。下請けの下請けの下請けのという、何段階にもわたるソフトウェア開発業界にあって、最終的な開発の実務を担っているのが、中小のソフトウェア開発企業だからである。自社要員で開発しなければ利潤が出せないという背景もある。また「実際に仕事をする」という自負と気構えを持って臨んでいる集団であるからでもある。ただ、残念なことは、彼ら本当の仕事人にダイレクトにソフトウェア開発依頼をするユーザー組織が少ないことである。ここにも、人材調達/要員確保の悲話と秘話がある。

■ 第五話 猫に小判/小人扱い難し(2011年1月)         Dr.ベスト
 買い手市場の人材調達市場。まさに言いたい放題、キャリアだ、スキルときた後、今度は、「求む50歳以下」を要求する。詳しくは本編をお読みいただくとして、そこには深刻な問題が。騙されているふりをして騙すというのは心地よいが、上手くやっているつもりで上手くやられているほど悔しいことはないはず。骨董品の真贋判断は、ひたすら自分の眼を養うほかに手はない。自力を持たない人間や組織に、輝く栄光がもたらされるとは到底思えない。自力がなければ、他力を活用することはできない。自力もないのに、他力を自由にしたい。これこそまさに、人材調達/要員活用の悲話かもしれない。

■ 第六話 「腐っても鯛」と胸を張れるか(2011年2月)      Dr.ベスト
 人件費という最大の物価問題が、すべてのビジネス競争力を凌駕し左右しているというのが、今世紀に入っての大きな特徴だ。情報処理技術者の人材調達/人材紹介事業でも、それが最大のファクターであり、最重要ポイントになっている。技術力、仕事の出来映え、作業品質などよりも最優先されている。ユーザー組織が何故、その総体である日本国が何故、必要とされる人材育成を自らの手で行わないのかというと、実に、この物価対策ができていないからだ。この物価対策ができていないところに人材調達現場の悲話がある。

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 人材紹介業界の秘話と悲話






















































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